SILENT HILL4:THE ROOM(サイレントヒル4:ザ・ルーム)/ネタバレ注意!キャラクターと、ストーリーを結末まで紹介

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ストーリー

サウスアッシュフィールドハイツ302号室の住人であるヘンリー・タウンゼントは毎晩同じ悪夢を見るようになる。

そして気付くと玄関が鎖と錠で閉ざされ、外に出ることができなくなっていた。電話も繋がらず、テレビも映らない。もちろん窓も開かないしガラスを割ることもできず、叫んでも叩いても誰も気付かない。

部屋から出られなくなって5日目、バスルームの壁に穴が開いた。ヘンリーが穴を進むと異世界の地下鉄に辿り着き、同じアパートの住人であるシンシアと遭遇。ここにはこの世のものとは思えないクリーチャーが徘徊しており、シンシアはここが夢の中だと思っている。

シンシアと共に地下鉄を探索。具合が悪くなったシンシアがトイレに駆け込むが、そのまま姿を消してしまった。

ヘンリーが辿り着いた駅員室で血塗れになって倒れているシンシアを発見するが、シンシアはそのまま息を引き取ってしまう。シンシアの胸には「16121」と刻まれていた。

気付くと自室に戻っていたヘンリー。警官の無線を傍受したラジオから、地下鉄で「16121」と刻まれた女性の遺体が見つかったことを知る。

部屋の異変は変わらず、再度バスルームの穴を通ると今度は異世界のサイレントヒルの森に辿り着く。

吃音の青年ジャスパーと遭遇。この先にカルト教団が運営する孤児院「希望の家」があることを知ったヘンリー。

幼い少年を発見したヘンリーが声をかけようとすると、背後から現れたジャスパーが「恐ろしいことが始まる」と言い、笑いながら立ち去っていく。少年も去ってしまった。

一度自室に戻ったヘンリー。玄関のインターホンが鳴り、ドアスコープを覗くと隣人アイリーンの姿がある。ドアを叩き助けを求めるが、アイリーンには聞こえていないようだ。「変な音がする」と言うアイリーンに、302号室の向かいに住むリチャードは302号室に特に変わった様子は見られないと言う。2人は管理人を呼びに行った。

再度サイレントヒルの森に戻り、孤児院を調べる。悲鳴が聞こえた部屋の扉を開くと、そこには燃えさかるジャスパーの姿があった。息絶えたジャスパーには「17121」と刻まれている。

自室に戻ったヘンリー。こちらでもやはり森で男性の焼死体が見つかっている。

一連の遺体の特徴から、10年前に発生した10人が殺害され心臓を抜き取られ、5桁の数字が刻まれる残虐な事件「ウォルター・サリバン事件」との関連性も調べているようだ。しかし、逮捕されたウォルターは拘置所で自殺、この世を去っている。

玄関の外には管理人が訪ねてきていた。ドアスコープから覗くと、合鍵を使って扉を開けようとする管理人の姿が見える。しかし鍵が合わず、立ち去ってしまう。

次に訪れた異世界は水牢。カルト教団が所持する円筒形の建物で、子どもを閉じ込め監視するための施設である。扉が開かなくなり、衰弱していく様子を観察したという記録を発見する。

ヘンリーはここでも、森へ行った時に会った少年を発見する。この少年に怯えるアンドリューは、この少年がウォルター・サリバンだと言う。

希望の家で子ども達の監視役をしていたアンドリューは、希望の家は孤児院を装った町に古くから伝わる経典による活動拠点となっており、希望の家で育てられたウォルターは神を復活させる儀式「聖母の降臨」に関わっていると言い、どこかへ去っていく。

処刑部屋へ来たヘンリーは、アンドリューの遺体を見つける。「18121」と刻まれていた。

自室へ戻ったヘンリーは玄関に挟まれた紙切れを見つける。これはヘンリーが入居する前に住んでいたジャーナリスト、ジョセフ・シュライバーの日記だった。ジョセフはヘンリーが入居する半年前に部屋から出て来なくなり、失踪したとされている。

ジョセフはサイレントヒルのカルト教団とウォルター・サリバン事件を調べており、被害者に刻まれた5桁の数字は「○/21」=「21人中の○人目」と解釈するようだ。ウォルターは21人を殺す予定だったようだ。

しかし10人殺したのちに逮捕され、自殺したはずである。11人以上の被害者が出ている今、これは模倣犯の犯行なのか…それとも。

次に辿り着いた異世界は建物が乱立しており、同じアパートの住人リチャードと遭遇。リチャードはここから抜け出すと言い、去っていく。

下へ向かうエレベーターからリチャードがウォルターと接触しているのが見え、エレベーターを降りた後に螺旋階段を上ると電気椅子にかけられているリチャードを発見する。リチャードは「11121の男」と言い残し、絶命する。その額には「19121」と刻まれていた。

自室に戻ったヘンリーが玄関のドアスコープを覗くと、廊下の壁に浮かび上がる「次はアイリーンだ」というメッセージを見る。20人目はアイリーン・ガルビン。

異世界のアパートに出たヘンリー。アイリーンの部屋をノックする男と、管理人の部屋で異臭を放つ赤い箱を発見する。管理人の日記には、赤い箱は気持ちが悪いがどうしても捨てられないこと、30年前に夜逃げした夫婦の部屋302号室にはへその緒をつけたままの赤ん坊が放置されていたことが書かれていた。

302号室の鍵を使って中に入ると、少年ウォルターの足元で血塗れになったアイリーンが倒れている。その背中には「20121」と刻まれていた。

穴へ飛び込んだヘンリーは、アイリーンが搬送された異世界のセントジェローム病院に辿り着く。ここで、腕をギプスで固められ眼帯を付けた重症のアイリーンと遭遇。

アイリーンはコートの男に襲われ、少年ウォルターに助けられたと言う。ヘンリーはアイリーンを連れ、異世界からの出口を探す。

再び訪れた森の異世界で、少年ウォルターに再会。そして徐々にウォルターの真実に近づいていく。

ウォルター・サリバンはサウスアッシュフィールドハイツ302号室で生まれた。しかしウォルターはへその緒がついた状態で放置され、後日カルト教団が運営する希望の家に引き取られる。ウォルターが6歳の時に自分が生まれた場所を知らされ、302号室こそが自分の母親であると思い込むようになった。

母の元に帰ろうとしたウォルターだが、302号室には既に他の住人がいたため帰ることができなかった。何年もアパートに通い続けたウォルターはアパートの住人に怪しまれ、徐々にウォルターにとってアパートの住人は怖い存在となっていった。ダリア達、教団の司祭によって洗脳されたウォルターの世間への恨みは強くなるばかりだった。

「21の秘跡」の術者として育成され、大人になったウォルター。司祭ジョージ・ロステンに仕込まれていた「ヴァルティエル」が覚醒、「21の秘跡」を開始したウォルターは司祭ジミー・ストーンとジョージを含む10人を殺害。

10人の生贄を捧げた後にウォルターは逮捕されるが、拘置所で自らの喉にスプーンを突き刺し自殺。ウォルターは埋葬されたが、超常的な力により復活。

ウォルターは儀式を再開。10個の心臓と自分(11番目)の命を捧げたことにより儀式の第二段階へ進む。ウォルターは肉体から解放された存在=ゴーストとなり、自身の記憶を元に異世界を構築した。同時に母を求める純粋な精神が分離、幼い頃の姿となり異世界を彷徨う。

ウォルターは儀式を進めるため、サウスアッシュフィールドハイツの住人達を異世界へ引き入れては命を奪っていく。

建物が乱立した異世界で、コートの男=ウォルター・サリバンと会話をしている少年ウォルターを発見する。ウォルター・サリバンは「21の秘跡」を成し遂げようと言い、少年ウォルターを抱き上げる。

最後の生贄であるヘンリーとアイリーンを殺し、神を復活させることで母=302号室を取り戻そうとする。

異世界の最下層、302号室に辿り着いたヘンリーとアイリーン。落ちていた管理人の日記には、コートの男が10年前に血が滴る袋と大量の工具を持って階段を上がっていったが、あまりの異様さに声をかけることができなかった。その後男の姿を見ることはなかったが、302号室から音がすると苦情が入るようになる。302号室を調べると、誰かが入った痕跡があったことが書かれていた。

ヘンリーとアイリーンは異世界の302号室でジョセフに遭遇する。ジョセフは15人目の被害者だった。ジョセフが調べたサイレントヒルのウォルターの墓には、死体が消えた代わりに「11121」と書かれていた。数字にはそれぞれ意味があり、「11(ウォルター)」=開放。「15(ジョセフ)」=絶望。「20(アイリーン)」=母体。そして最後の「21(ヘンリー)」は知恵である。

「まだ間に合う。ウォルターを殺せ」とジョセフは言う。

ヘンリーは302号室の隠し部屋に辿り着く。部屋には張り付けられたウォルターの死体、開け放たれた玄関から外へ飛び出したヘンリーだが、ウォルターの襲撃を受ける。

アパート内を探索していると、鎖に繋がれたウォルターの父親に遭遇する。そして管理人室の扉が開き、母親の体の一部「へその緒」を入手。ここでウォルターの生い立ちを知ったアイリーンは「あの子を救ってあげなきゃ」と言う。

302号室に戻ると死体が消えており、穴が開いている。飛び込んだヘンリーとアイリーンはその先でウォルターの本体を発見する。

自身とアイリーンの命を救うため、ヘンリーはウォルターを撃破。「まま」と残し絶命するウォルターと共に、302号室をノックし続けていた少年ウォルターも消滅した。

「脱出」

302号室の浄化を行う。アイリーン生存。

ヘンリーとアイリーンは無事生還。

後日、病室のアイリーンに花を届けるヘンリー。アイリーンはほほ笑み「新しい部屋を探さなきゃ」と言い、ヘンリーは頷く。

「母」

302号室の浄化を行わない。アイリーン生存。

ヘンリーとアイリーンは無事生還。

後日、病室のアイリーンに花を届けるヘンリー。アイリーンは「サウスアッシュフィールドハイツに帰らなきゃ」と言う。

アイリーンの命は助かったが、その意識はアパートに囚われてしまったのである。

「アイリーンの死」

302号室の浄化を行う。アイリーン死亡。

自室に戻って来たヘンリー。怪事件は収まったが、ラジオからニュースが流れる。

サイレントヒル近郊の森で発見された4人の死体。状況から同一犯だと警察は断定。病院に運ばれたアイリーンも死亡、この犯行についても同一犯であると断定された。

ヘンリーは絶望する。

「21の秘蹟」

302号室の浄化を行わない。アイリーン死亡。

ウォルターを撃破したヘンリーだが、直後に苦痛を感じ倒れてしまう。

幼いウォルターはノックし続けた302号室に入ることに成功するが、隣には殺人鬼のウォルターが佇んでいた。21の秘蹟は成立したのである。

部屋のラジオから「連続殺人事件についての続報」と、ニュースが流れる。

病院へ運ばれたアイリーン・ガルビンが死亡。新たに302号室でヘンリー・タウンゼントの無惨な死体が発見された。

キャラクター

ヘンリー・タウンゼント

サウスアッシュフィールドハイツ302号室の住人。

特殊な能力を持っているわけでもサイレントヒルに因縁があるわけでもサイレントヒルに引き寄せられるような罪を犯したわけでもない、至って普通の青年。

アイリーン・ガルビン

ヘンリーの隣人。ヘンリーとは顔と名前を知っている程度の関係である。

ウォルター・サリバン

「サイレントヒル2」に名前だけ登場していた本作のキーパーソン。

聖母派の儀式「21の秘跡」の術者。儀式を完遂させるためにヘンリーとアイリーンを狙うが、「赤の書」に従ったヘンリーによって返り討ちに遭い絶命。

ウォルター・サリバン(幼少)

母親を求めて様々な場所を徘徊している。本体であるウォルターが撃破されたことで消滅。

フランク・サンダーランド

サウスアッシュフィールドハイツの管理人であり、「サイレントヒル2」の主人公ジェイムス・サンダーランドの父である。フランクは息子を入水自殺で失っている。

34年前に、へその緒が付いたまま置き去りにされたウォルターを保護、病院へ運ぶ。ウォルターのへその緒を捨てることができず、保管していた。

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