SILENT HILL:HOMECOMING(サイレントヒル ホームカミング)/ネタバレ注意!キャラクターと、ストーリーを結末まで紹介

ゲーム

日本では商品化できない描写、大量に発生するバグの修正に費やすコストが予想される売り上げに見合わないとされ発売されなかった作品。

「サイレントヒル3」に登場するダグラス・カートランドが、3での事件解決後に教団の実態を明るみにしたため教団は壊滅。本作はその後の話である。

作品・繋がり

サイレントヒル ゼロ

サイレントヒル

サイレントヒル3

サイレントヒル:Homecoming

サイレントヒル2

サイレントヒル4:THE ROOM

サイレントヒル:ダウンプア

サイレントヒル シャッタードメモリーズ

サイレントヒル ブック オブ メモリーズ

ストーリー

ストレッチャーに固定され、搬送されるアレックス・シェパード。時折見える病室からは悲鳴が響くと共に信じられない光景が見え、戦慄を覚える。

放置されたアレックスは拘束具を引きちぎり、脱出。弟ジョシュアの姿を見つけたアレックスは追いかけるが、ジョシュアは奥へ消えていく。世界はサイレンが鳴ると同時に錆と血にまみれ、クリーチャーが徘徊する「裏世界」へ変貌していく。

閉ざされた鉄の扉の向こうからは何かを引きずる音が聞こえ、やがて鉄の扉を引き裂いた刃がアレックスの体をも貫いた。

アレックスはトラックで悪夢から目を覚ました。

故郷シェパードグレンまで乗せてくれたトラックの運転手に別れを告げるアレックス。

町は霧に包まれ、異様である。
町役場に寄ったアレックスは、幼馴染エルの母であるハロウェイ判事に遭遇。町の様子について尋ねるが、有益な情報を得ることはできなかった。

アレックスは家に帰り、ジョシュアと父親アダムが消息を絶ったことを母親リリアンから聞く。アレックスは2人を探し出すことをリリアンに約束する。

捜索する中で墓穴を掘り続ける男と遭遇したのち、幼馴染であるエルと遭遇。「何も言わずに去っていったのでもう逢えないと思っていた」と言うエルは、この町ではエルの妹ノーラも含めて次々と行方不明者が出ていると語る。

ジャンク屋でカーティスに話を聞いたアレックス。墓を掘り続けている男は市長バートレットだということがわかった。

バートレットに話を聞くため墓場に戻るとバートレットの姿はなく、先程まで閉ざされていた建物の鍵が開いていた。その先で、裏に「許して」と刻まれた腕時計を発見したアレックスは突如頭痛に襲われ、意識を失う。

目を覚ましたアレックスはサイレントヒルの路上に倒れていた。

市長バートレットを発見したアレックスは、ジョシュアとジョシュアの友人であるバートレットの息子ジョーイの行方を尋ねる。バートレットは、何かが市民たちを連れ去ってしまった、自分にはもうできることがないと言う。

突如現れたクリーチャーがバートレットを叩き潰す。アレックスが応戦、クリーチャーを撃退するも意識が薄れていく。

目を覚ますと留置場に身柄を拘束されていた。そこに現れた保安官補ウィーラーと共に異様な警察署を探索。しかしクリーチャーに襲撃され、2人は分断されてしまった。

警察署から脱出したアレックスは、クリーチャーに襲われているエルを連れて下水道へ逃げ込んだ。しかし、エルは悲鳴を残して姿を消えてしまった。

裏世界と化した空間で、自身を傷だらけにしているフィッチ医師に遭遇。娘スカーレットのためだと言うフィッチに、何があったのかを聞こうとするアレックス。しかしフィッチは突如現れたクリーチャーに食い殺されてしまった。

クリーチャーを撃破し、自宅へ戻ったアレックスは屋根裏部屋でアダムからの手紙を発見する。更にアレックスは、ジョシュアがアダムから「家族の象徴」である指輪を渡されるのを見ていたことを思い出した。アダムもリリアンもジョシュアは溺愛していたが、アレックスには酷く冷たかった。この家に飾られている写真のどれにも、アレックスは映っていないのである。

複雑な感情を抱きつつもリリアンの元に戻るアレックス。突如教団の工作員に襲撃され、リリアンが連れ去られる。同時に自宅が異界と化す。

家を脱出したアレックスは、エル、ウィーラーと合流。アダムの手紙をもとに、トルーカ湖を渡ってサイレントヒルに向かう。

サイレントヒルに到着する直前に教団の工作員の奇襲を受け、3人はトルーカ湖へ落ちる。

サイレントヒルに流れ着いたアレックスは、刑務所に閉じ込められているウィーラーを発見し、救助。二手に分かれて刑務所からの脱出を試みる。

異形の刑務所で、アレックスはリリアンが拷問機にかけられているのを発見する。リリアンは、息子を2人とも愛していた。でも”彼ら”にどちらか1人を選べと言われ、ジョシュアだけを選んだと語る。意味がわからず困惑するアレックス。

拷問機に殺される前に楽にしてくれと懇願するリリアン。アレックスは自身の手で母を撃つか、拷問機に殺される母の姿を見るか、絶望的な二択を迫られる。(

現れたジョシュアを追うと、アレックスは異形の教会に辿り着く。懺悔室に入ると、アレックスを神父だと勘違いしたアダムが懺悔を始める。

ジョシュアを我が子として育てることにしたため、アレックスには嫌われる必要があった。しかし、どんなに非常に徹してもアレックスへの愛情を消し去ることはできなかったとアダムは語った。

アレックスは、父を許すか許さないかの選択を迫られるのである。(

張り付けられたアダムと遭遇。アダムは全ては私の責任だと語り、アレックスになぜ「私の」ドッグタグを付けているのかを尋ねる。ドッグタグは自分のものだと言うアレックスに、アダムは真実を告げる。

アレックスは軍人ではなく、数年前に起きた「事件」により精神を病み、今まで精神病院に入院していたという。

「事件」とはなんなのかを尋ねるアレックス。しかしアダムの背後に現れた三角頭が大鉈でアダムを両断、アダムはアレックスの目の前で殺されてしまった。

教会の地下でハロウェイ判事と遭遇したアレックスは、全ての真実をハロウェイから告げられる。

シェパードグレンの住人は、サイレントヒルから移住してきた人々である。住人はサイレントヒルを離れる代わりに、50年に一度「神」への生贄を捧げなければならない。生贄に選ばれるのは町の創始者一族、シェパード家”水死”、ハロウェイ家”窒息死”、フィッチ家”バラバラに切り刻む”、バートレット家”生き埋め”。

それぞれの方法で一族から子どもを1人生贄に捧げなければシェパードグレンは呪われ、滅ぶと言う。

ハロウェイ家はノーラの首を絞め、フィッチ家はスカーレットをバラバラに切り刻み、バートレット家はジョーイを土中に生き埋めにした。

しかしアダムが生贄を捧げなかったため、シェパードグレンは呪われた。だから神に許しを請い、町を蘇らせるためにサイレントヒルの教団を再興すると言う。

そしてハロウェイは電動ドリルをアレックスの足に突き刺す。激痛に叫ぶアレックスだが、拘束を振りほどき、ハロウェイの喉元にドリルを突き刺し息の根を止めた。

教会の地下遺跡に辿り着いたアレックスは、今まで犠牲になった人々の名前が彫られた4つの祭壇を発見。シェパード家の祭壇に掘られた1番新しい名前は、「アレックス」である。

アダムもリリアンも、アレックスを生贄に捧げるその時に辛くならないようアレックスに冷たくあたっていたのだった。

カーティスに殺されそうになっているエル。アレックスが交戦し、カーティスを撃破。エルを救出。

全身に刃物を突き立てられ、瀕死のウィーラーを発見する。応急処置をするかしないかを選択することになる。(

エルに脱出するよう促し、アレックスはジョシュアを助けるべく地下迷宮の最深部へ向かうと、全てを思い出した。

数年前の深夜、ジョシュアとトルーカ湖を訪れた。ジョシュアの指輪を奪い取ってからかっていたアレックス。指輪を奪い返そうとしたジョシュアが転倒、ボートのへりに頭を強く打ってそのまま湖へ転落、絶命してしまう。

生贄に選ばれたのはアレックスであり、ジョシュアが水死してしまったことで儀式は失敗。シェパードグレンは呪われたのである。

アレックスはジョシュアを死なせてしまった事で精神を病み、「自分は弱いものを守る軍人」だと思い込む。

やがて祭壇に現れたクリーチャーとアレックスが交戦。倒れたクリーチャーの腹を裂くと、ジョシュアの遺体が転がる。アレックスはジョシュアに深く謝罪し、ジョシュアのものである懐中電灯を返し、その場をあとにする。

HAPPY END

母を撃つ()。父を許す()。ウィーラーはどちらでも()。

地上へ脱出したアレックスは、教会から脱出してきたエルと再会し、抱き合う。

エルに何を見てきたのかを尋ねられ、現実を見てきたと答えるアレックス。2人はサイレントヒルをあとにする。

DRAWNING END

母を撃つ()。父を許さない()。ウィーラーはどちらでも()。

アレックスは気が付くと手足を縛られ、家のバスタブの中に沈められていた。バスタブの前にはアダムが立ち、これで町が救われると言い聞かせるように言い、アレックスの顔を水中に沈める。

BOGYEMAN END

母を撃たない()。父を許さない()。ウィーラーの応急処置をしない()。

アレックスは気が付くと椅子に体を固定され、傍らには2体の三角頭。アレックスに、三角頭の兜を被せる。絶叫するアレックスは3体目のBOGYEMANに生まれ変わるのだった。

HOSPITAL END

母を撃たない()。父を許す()。ウィーラーはどちらでも()。

ストレッチャーに拘束されたアレックスが目を覚ます。現実を受け入れ、責任を果たさないと何も始まらないと言うアダム。

アレックスの頭に固定された装置に高圧電流が流され、絶叫が響く。

UFO END

母を撃たない()。父を許す()。ウィーラーの応急処置をする()。

地上へ脱出したアレックスは、教会から脱出したエルと再会。抱き合おうとしたところ、上空に現れたUFOに2人は連れ去られてしまう。教会から走ってきたウィーラーがみんなあれに連れて行かれたんだと絶叫する。

キャラクター

アレックス・シェパード

軍人であり、負傷したため入院していた。久々に帰った故郷シェパードグレンへ帰るが、失踪した弟ジョシュアと父親アダムを捜索することになる。

父と母に愛されることなく育ってきた過去がある。今回の「生贄」に選ばれていたため、”その時”に少しでも精神的な苦痛を和らげるために冷たくされてきたのだが、アレックス本人は今回の生贄に選ばれたことも町の呪いのことも知らなかった。

謎が解き明かされていく中で、ジョシュアを死なせてしまった罪悪感から精神を病んでしまったことで軍人だと思い込んでいたことなど全てを思い出す。

ジョシュア・シェパード

兄アレックスとは逆に、両親に溺愛されていた。兄弟仲も良好だったが、アレックスの悪ふざけが発端で水死してしまった。

アレックスを導くかのように現れては消える。

アダム・シェパード

元軍人であり、現在はシェパードグレンの保安官。

ジョシュアを溺愛し、アレックスには冷淡な態度を見せるが、本当は兄弟2人とも愛している。アレックスを生贄に選んだため、アレックスには異常なほどに厳しく接し、嫌われるように過ごしてきた。

リリアン・シェパード

父と同様に、アレックスには冷たい。しかしリリアンも本当は2人とも愛しているのだ。

エル・ハロウェイ

アレックスの幼馴染。行方不明者の写真を貼り、消息を募っている。妹ノーラも姿を消し、心配している。アレックス同様に、生贄については何も知らされてはいない。

ジェイムス・ウィーラー

警察署に勤める保安官補で、一時期はアダムの部下として働いていた過去がある。

マーガレット・ハロウェイ

判事を務めるエルの母親。人々が消え、クリーチャーが徘徊するこの異常事態にも冷静な態度を崩さない。実の娘ノーラを生贄として殺害、教団を再興した張本人である。

サム・バートレット

シェパードグレンの現市長。毎日浴びるように酒を飲み、墓を掘り起こす。掟に従い、息子ジョーイを殺害したことで精神を病んだ。

マーティン・フィッチ

診療所を営む医師。掟に従い、娘スカーレットを殺害したことで精神を病み、自傷行為を繰り返す。

カーティス・アッカーズ

ジャンクショップを営むが、ハロウェイが再興した教団の1人である。ハロウェイの命令によりエルを殺そうとするが、アレックスに殺される。

トラヴィス・グレイディ

アレックスをシェパードグレンまで送り届けたトラックの運転手であり「サイレントヒル ゼロ」の主人公。

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