SILENT HILL(サイレント ヒル)/シリーズを並べる+感想

ゲーム

1999年3月に1作目が発売。
アメリカにある架空の街「サイレントヒル」が舞台。街自体に不思議な力があり、心に闇を抱えた人を異世界へと引き込む。

・SILENT HILL
ハリー・メイソン

【娘のシェリルと車でサイレントヒルに向かう道中、車のヘッドライトに照らされた少女の姿に驚き、少女を避けようとして道を外れてしまい車ごと崖下に転落してしまう。
気が付くと助手席にいたはずのシェリルがいなくなっていたため、車から降りサイレントヒルに向かって歩き出す。】

・SILENT HILL2
ジェイムス・サンダーランド

【3年前に死んだはずの妻から「思い出のあの場所であなたを待っている…」という内容の手紙を受け取る

半信半疑ながらも妻と再会しようと、かつて新婚旅行で訪れたサイレントヒルに向かい、宿泊したレイクサイドホテルで自ら記憶の底に蓋をした「真実」を思い出す。

・SILENT HILL3
ヘザー

【ショッピングモール内のハンバーガーショップでうたた寝をしていたら、悪夢を見て目を覚ます。

父への電話中、探偵のダグラスに話しかけられる。不審に思い相手にせず、ダグラスを振り切るため女子トイレから脱出。外からショッピングモールへ戻るが人気がなくなり異様な雰囲気に包まれている

悪夢で見たような世界に迷い込み、そこで出会った謎の女クローディア陰謀に巻き込まれていく。

・SILENT HILL4 THE ROOM
ヘンリー・タウンゼント

【サウスアッシュフィールドハイツ302号室の住人、ヘンリー毎晩悪夢を見るようになった。数日後、部屋のドアが開かなくなり、窓や壁を壊すこともできない上に電話も通じなくなり、部屋に閉じ込められてしまう

それから5日後、浴室の壁に巨大な穴が開く。この穴から外への脱出を試みるが、穴を抜けた先には異様な世界があった。

・SILENT HILL ZERO
トラヴィス・グレイディ

トラックを運転中、突然目の前に人影が飛び出してきたので慌ててブレーキを踏む。トラックを降りて確認すると少女を見つけたが、少女は何も言わずに走り去ってしまった。少女を追いかけ、サイレントヒルに足を踏み入れる

・SILENT HILL HOME COMING
アレックス・シェパード

軍人であるアレックスが故郷のシェパードグレンに戻ってきたが、町は変わり果てていた

弟:ジョシュア父:アダムス失踪したことを知り、2人を探すのと同時にシェパードグレンとサイレントヒルの異変を探るため、探索を開始する。

・SILENT HILL SHATTERED MEMORIES
ハリー・メイソン

サイレントヒルに住むハリー娘のシェリル遊園地へ出かけた帰り、自動車事故を起こす。気が付くとシェリルの姿がなく、目の前には静まり返った街があった

・SILENT HILL DOWNPOUR
マーフィー・ペンドルトン

【囚人であるマーフィーは凶悪犯罪者用の刑務所への移送が決まったが、移送中にバスが横転。バスから投げ出されて自由の身となった彼は、引き込まれるようにサイレントヒルに辿り着く。】

・SILENT HILL BOOK OF MEMORIES

【誕生日に本が届く。本には自分の過去の出来事が書かれていた。その晩、悪夢を見る。】

全作主人公が違いますが、ゼロ→1→32→4のように話が続くものもある。

その他のシリーズは番外編で、シャッタードメモリーズは1作目を再構築したもの。
ブックオブメモリーズはシリーズ初のRPGで、悪夢の世界が舞台。
ホームカミングは日本での発売が中止されています。

濃い霧に包まれた「表世界」と錆や血にまみれた「裏世界」を探索する。謎を解きながらクリーチャーと戦うか回避しながらストーリーを進行させる。

ジャパニーズホラーのような恐怖

クリーチャーが近づくとノイズが鳴るラジオとか裏世界の不気味悪い金属音とか、バイオハザードとはまた違った恐怖を味わえる。

サイレントヒルに浸透する宗教団体が存在し、神秘的、非科学的、神だとかのオカルト要素を含んでいる上にストーリーや謎解きと関係のないトラップが用意されていたりする。マネキンのトラップにビックリしすぎたことは一生忘れない。

何か起きそうで起きないとか起きなさそうで起きるとか、じわじわと精神を削られていくような恐怖です。

ストーリー

単なる勧善懲悪ではなく、敵対するキャラクターは悲惨な人生を送ってきたが故に心が歪んでしまったとか壊れたとか。救いがない最期も多々ある。

マルチエンディングでも「ハッピーエンド」と言えるエンディングはなく、どれも哀切を残す。

鬱々としてどれも重い。

奇抜なクリーチャー

クリーチャーのデザインが奇抜。

衝撃だったのがウサギのロビー。
サイレントヒル3で登場した着ぐるみですが、その辺にたくさん転がっていたり座っていたり立っていたりする目が虚ろなウサギ。このゲームのことだから何もしてこないように見せかけてはいるけど「絶対何かあるし」と最後まで安心ができない。

1回見たら忘れられないのは、ナイスバディなバブルヘッドナースと無駄にデカい鉈か槍を持って迫ってくる三角頭でしょう。

他にも多彩なデザインのクリーチャーがいますが、どれも形から動きから全てが気持ち悪い。

見慣れると可愛い気がしてくるクリーチャーもいます。クマちゃんとか。攻撃するとみんなブサイクな声をあげますが…そもそも襲ってくるし。私、ホラーは観る専なので自分でできないですが、見てるだけなら可愛い。

気分が悪くなるプレイヤーも…

ジャパニーズホラーにオカルト、そして心的トラウマや不快さをテーマに描かれているシリーズもあるので、そういった描写が無理だという方は避けた方がいいゲームです。

上記に挙げたクリーチャーですが、キャラクターの心的トラウマや苦手なものが具現化された姿のものが多いです。それが余計に胸糞悪くなる要因でもあるかもしれない。

強靭なメンタル

主人公はみんな一般人ですが、いったいどんなメンタルなのか。

たとえ我が最愛の家族を探さなければいけないとしても、私であれば攻略などできない自信しかありません。それ以前に街に入りたくありません。入りません。

最も怖いと言われる富士急ハイ〇ンドのお化け屋敷より絶対怖い。お化け屋敷入ったことありませんが。

バーチャルお化け屋敷すぎませんか。

実写映画化

なんでも実写化すればいいというものではない。私の中では映画はゲームと別物。

クリーチャーはよかったと思いますが、原作通り「お父さん」で制作していただきたかった。オチもなんだかよくわかりませんでした。

ムダ毛処理

4のザ・ルームのヘンリーが閉じ込められた自室の壁に穴があり、覗くとたまにアイリーンが脇毛を剃ってる。ベッドの上でカミソリで…その辺に毛が落ちちゃうじゃない気になっちゃう。

その他にも小ネタが所々にちりばめられているので、色々発見すると面白いかもしれませんね。

数々のタイトルがあるホラージャンルのゲームですが、胸糞悪く精神をガンガンに削ってくるこのゲームはできる人とできない人と分かれるでしょう。

ぜひ、夏の夜に真っ暗な部屋で…。

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