NieR:Replicant/Gestalt(ニーアレプリカント/ゲシュタルト)/この切ないストーリーに救いを…:ネタバレなし感想

ゲーム

オートマタでエミールショップが宣伝していたレプリカントをついに遊ぶ。購入したのは「NieR Replicant ver.1.22474487139…」バージョンアップ版。

【2053年(レプリカント)/2049年(ゲシュタルト)廃墟化した東京

ニーアとヨナはスーパーマーケットに逃げ込んだが、次々に沸いてくる怪物に襲われる。ニーアは怪物を撃退するため奮闘するが、ヨナが力尽きてしまう

1400年後(レプリカント)/1300年後(ゲシュタルト)

人々は不治の病「黒文病」「マモノ」の襲撃に生活を脅かされている

ニーアとヨナは片田舎の村に住んでいる。病弱なヨナが黒文病を発症しており、ニーアが双子の姉妹デボルとポポルから仕事をもらうことで生計を立てていた。

ある日、「月の涙」と呼ばれる花を探しに出たヨナが行方不明になる。捜索に出たニーアが、その先で人語を話す「白の書」と出会う
ヨナを救出し村に帰ったニーアは、デボルとポポルに「白の書」についての言い伝えを聞く。黒文病のヨナを救うため「失われた言葉」を探すことになる。】

レプリカント/2010年4月22日、スクウェア・エニックスよりPlay station3用に発売。
ゲシュタルト/2010年4月22日、スクウェア・エニックスよりXbox 360用に発売。

海外ではPS3、Xbox 360共にゲシュタルトの内容で発売された。レプリカントと別物というわけではなく、主人公がレプリカントだと「兄」。ゲシュタルトは「父」という違いだけ。海外だといかついキャラクターの方がウケがいいそうです。

「ver.1.22…」2021年4月22日、スクウェア・エニックスよりPlay station4、Xbox One、Steam用に発売。

・武器
片手剣、両手剣、槍の3種。

・魔法
白の書を仲間にした後に使えるようになり、少年期でのストーリーの進展で魔法を会得していく。

・ワードエディット
それぞれの技名、武器名の前後に1つずつ装備することで攻撃力、身体能力、特殊効果などを付与。

「いっきにワープしたくなるよね」

オートマタでは移動速度が上がるプラグイン・チップをセットすればそれなりに足が速くなりましたが、レプリカントのキャラクターはアンドロイドではないのでそんな劇的に足が速くなる装備はありません。でも箱を動かす動作はオートマタより速い。

オートマタから入った私にとってレプリカントの移動速度が辛い。ファストトラベルもなくはないですが、結局走る、もはやローリングしていく方が走るより速い。移動距離がそこそこ長いので、ないよりマシ程度ですが…ローリングの方が速いとはなにごとでしょう。

そう思っているとですね、ニーアが「ワープできたらいいよね」ってプレイヤーの気持ちを白の書に伝えるのですよ。

白の書は答えるのです。

「ワープを試みたやつが、失敗して挽き肉になった、やめておけ」

きっと制作陣はプレイヤーがこのような不満を持つであろうことを予想したのでしょう。見事に諦めざるを得ない白の書の答えでした。

Eエンディング追加

バージョンアップ版にはEエンディングが追加されています。
よかっ…たね!?よかったのか?なる絶妙なエンディングでした。

EエンディングをみるためにA~Dエンディングをみないといけないのですが、突然立ちはだかるノベルパート。

テレビ画面で延々と文字を読みまくっていると目がシパシパし始めた挙句に眠くなり、内容が何も入ってこないというとんでもない罠にハマりました。

周回するごとに鍵収集作業から始まるし、地味に苦行。しかしそんなこんなもありながら1周目は普通に泣くし、2周目は複雑な気分になりながら泣いて、全部泣くんだわ。

「おじい…ちゃん」

反則すぎる。泣くに決まってるやつです。エンディングでもなんでもないところで1番涙腺持ってかれました。

2周目では見え方がすごく変わるんです。もう、全てがかわいそう。

デボル、ポポルはもっと上手いこと説明するとかなかったんでしょうか。説明がなさすぎて、もどかしい。

キャラクターが魅力的

こんな兄欲しいよね。美少年が成長しても美青年。PS3版だと少年期のニーアの頭がどうやってセットしてるのか不明すぎて、そこばっかり気になりますけどね。

のちにオートマタにも登場するエミールと出会った時は感激でした。出会った洋館が、某バイオハザードを思い出させてくれる視点で動きづらいことこの上なしでしたが。
丸顔骸骨移動販売車になる前のエミール、こんな可愛い少年だったんだね。

砂漠の王もなかなか好きですし、セバスチャンも好き。

白の書も好き。じじくさいかと思いきや洋館やら難破船やらでビビり散らかしたりと可愛い一面があったりして。

だけどなんといっても、いちおしはカイネ様でしょう。思い描いていたイメージと全く声が違ったのでちょっと、あれ?ってなりましたがね。
強い美人な媚びないバサッとしたキャラクターは大好物です。セリフがほぼ「○☆&$△(ピーー)」ばっかりの放送禁止用語ですし、下着ですけどね。

そんなカイネを操作できるっていうんですから、テンションが上がります。楽しすぎて一瞬で終わってしまった気がします。

ヨナは、一人称が名前だからなのか、あのふざけたワンピースのせいなのかはわかりませんが鼻に付くんです。

ほぼ全てのキャラクターに愛着を持たせておいて、どん底に突き落とされるシステムです。たまりませんね。

設定の穴埋め

ゲームだけで理解しきれない設定を、設定資料集なりで補わないといけない仕様。

白の書の衝撃の事実やなんや。設定資料集の内容なんかはどこまでネタバレしてるのかはわかりませんが、もはや解説動画やサイトで十分に補えるのではないかと思うのですが…どうなんでしょうね。

色々な解説、考察もあったりそのような動画を観てくるのは面白かったです。

オートマタから始めたので移動がちょっと面倒だったのと、物足りない感が否めないような気がする。

それでも、オートマタもそうでしたがもう全部が魅力なのです。キャラクターへの感情移入が止まらないし、悲壮感も強くて心臓が締め付けられる。

よって、全体的に大満足です。

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