異世界から帰ってきたおじさん。現代でYouTuberをしながら異世界にいた時の様子も「イキュラスエルラン」で映像化、時系列に語られていきシュールなギャグセンスで魅せる作品。
ざくっとあらすじ
【2017年の秋。17年間昏睡状態だった伯父が目を覚ました。
甥のたかふみが病室を訪れるが、おじさんは何語かわからない言葉を発している。
「頭がおかしくなった」と突き放そうとするたかふみに、おじさんは魔法を使ってみせる。
おじさんが本当に魔法を使えると認識したたかふみは、おじさんにYouTuberとして生計を立てることを勧め、2人のルームシェア生活がスタートした。】
連載時期・配信時期
作者:殆ど死んでいる
2018年6月29日、Webコミック配信サイト「ComicWalker」にて連載開始。
2021年6月16日、「WebComicアパンダ」に移籍。
・アニメ
2022年7月6日~2023年3月8日。全13話。
個人的感想
異世界後日譚
異世界もので溢れる昨今ですが、異世界から帰ってきた話はなかなか新しいのでは。
たかふみからレクチャーを受けつつYouTuberデビューを果たしたおじさんたちの日常と、「イキュラスエルラン」で異世界にいた時の記憶を映像で映し出した異世界パートを抜群のギャグセンスで展開されます。
おじさんとたかふみ
セガ愛が強すぎるおじさんは、なにもかもをセガから学びセガで例えるセガ狂信者。異世界にいた時は常にゲーム感覚だったのか、ツンデレさん達の存在もNPCにしか思っていなさそうな振る舞いを見せることが多々ある。
異世界ではオークと間違えられては狩られかけたり捕獲されたりなどと不憫ではありますが、あらゆる美少女を落としまくる天然タラシでもあります。しかし本人はモテてる自覚が1ミリもない。たかふみへ向けられている好意には気付くのに、自分への好意には全く気付かないのがおじさんです。
ツンデレエルフさん、報われてほしい。
とても紳士的な超善人。不可抗力で女性の裸を見てしまった際には即刻自分の記憶を消すのに、傷の手当やなんやになると女性が相手でも無理やり服を脱がしちゃうなどしちゃう。
たかふみはおじさんとは違って、真面目ではあるが結構な偏屈。おじさんが魔法を使えると知るやいなやおじさんで金儲けすることを思いつくくらいです。悪意のゴミ溜めを見てきたんであろう片鱗を見せることがあり、そんなわけでひねくれた性格になったのかもしれない。
たかふみも自分への好意には気付かないタイプ。しかし「イキュラスエルラン」で観るあらゆる女性がおじさんへ向ける好意には気付いている。
チートで得た魔法
異世界に行くと主人公はチート級の能力をもらえることが多いですが、おじさんもまたチート級の能力を手に入れたのです。
辛い記憶も「イキュラスキュオラ」と唱えれば即消去。しかし記憶を消す前にメモを残すおじさん。アニメのOPで「タワシより安い」と書かれたメモのカットがあって、ずっとそのメモが気になっていました。真実が明かされたとき、そりゃたかふみも号泣です。
田淵先生
戦闘シーンでは容赦ない攻撃を繰り広げるおじさんが見れます。普段笑顔が気持ち悪めなおじさんがカッコよく見える不思議です。
ツンデレさんやメイベル達も強いので、戦闘シーンはなにげに見どころ満載。
そんなおじさんが「俺が知る最強の生物」と称し、自身が中学2年生の時の担任”田淵先生”に変身。王国軍中央軍事施設司令部を攻略する回で見られますが、田淵先生が強烈すぎて腹筋が割れます。
90年代の中学教師代表、田淵先生。叱責体罰とういうただのパワハラです。
田淵先生は「$#&@%&かーーーー!!!!」と何を言っているのかが全く分からない謎の叱責に急に平手打ちをぶちかまし、相手に「…はい」としか言わせない論破力を持っている。そして常に目が据わっている。
そんな先生に変身したおじさんは全員に「…はい」と言わせていました。
アニメ
実は漫画より先にアニメを観ました。
漫画ももちろん面白いですが、アニメも作画が良いこともあり動きがつくと更に楽しめました。
藤宮がコーヒーをこぼしそうになったその瞬間に「冷やせッ」と魔法を放ち藤宮ごと凍らせるシーンは吹き出しました。
それと藤宮姉弟の過去と現在のギャップ。どうしたらそのようになるのか、見せ方が上手くて面白すぎました。特にちあきくん。
アニメ最終話は魔炎竜とのバトルまで。2期の放送は未定のようですが、制作されれば観たい限りです。
〆る
異世界にいた時の話を時系列で追いつつ、日常もみせてくれる。ギャグセンスも抜群なのできっと笑っちゃう場面が盛りだくさん。
時系列なのでおじさんがどうやって異世界から帰ってきたのか、現在ツンデレさんやメイベル達がどうなっているのかもまだ全く明かされていないので気になります。
我が兄には絵が受け付けないと拒否られましたが、ハマる人にはハマる作品です。
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