大人なFF。今作のシド、イケオジ。
ざくっとあらすじ
【ヴァリスゼアの各地に点在する「マザークリスタル」。
人々はクリスタルから供給されるエーテルにより魔法を生み出すことで日々生活し、各国はエーテルを得るためにマザークリスタルを求め戦争を始める。
しかし、次第にエーテルが枯渇し始め「黒の一帯」が広がり始める。やがて世界の真相を知るクライヴは、各地のマザークリスタルの破壊を目指すこととなる。】
発売時期・対応機種
2023年6月22日、スクウェア・エニックスよりPlay station5用に発売。
ざくっとシステム
・戦闘
□ボタン=物理攻撃
△ボタン=魔法攻撃
・回避
R1ボタン
敵の攻撃に合わせ、タイミングよく回避を行うと一定時間スローになる「プレシジョンドッジ」が発動。プレシジョンドッジ中に□ボタン、△ボタンで攻撃に繋げられる。
・フィート
装備している召喚獣によりことなる能力を〇ボタンで発動。
・テイクダウン
ボスなど敵のHPゲージの下に「ウィルゲージ」という黄色のゲージがあり、ゲージの50%を切ると敵がひるみ、ゲージを削り切ると「テイクダウン」を取れる。
テイクダウンした敵は攻撃不能となり、こちらの攻撃を当てるほどに最大1.5倍となる攻撃の補正がかかる。敵のウィルゲージが回復しきるまで続行できる。
・アイテム
メニュー画面で×ボタン長押しで使用可能。よく使うアイテムは十字キーに割り当て、ショートカットで使用することも可能。
・リミットブレイク
リミットブレイクゲージが1本以上溜まっている状態でL3+R3ボタンを押し込むことで発動。
攻撃速度の上昇、HPの自動回復などの効果がある。
・トルガル
トルガルがパーティにいる場合、アイテムのショートカットと似た要領でトルガルに「攻撃」「回復」「突進」の指示を出せる。
アクセサリの「オートアタック」「オートトルガル」を装備している場合は自動で指示を出す。
・パリィ
敵の攻撃に合わせて□ボタンでの攻撃を行うと敵の攻撃を弾く。プレシジョンドッジよりも難易度が高め。
・クイックタイムイベント(QTE)
特定の戦闘中にムービーが入り、□ボタンの「攻撃」もしくはR1ボタンの「回避」を求められ、一定時間内にボタンを押さないといけない。連打の場合もあり。
個人的感想
王道路線ながらに詰め込まれたストーリー
いや可哀想。ディオンが特に。いやみんな可哀想。
それはさておき今作は少年漫画のように単純だという意見もあり、確かに!と思うものの、FF15ではなんだかなと思ってしまった部分があったので、そこと比較すると個人的にはとても好きです。
ネガティブな発言ばかり聞かされることもないしキレてくる人もいないし、急にゆっくり歩かなきゃいけないとかないし。
クライヴがFFシリーズの主人公の中でも珍しい30歳越えの大人で、ついでにイケメソです。好感が持てるヒロインもいるしトルガルも可愛い上に戦ってくれるし、なにより話についていけないとかないのです。
前作同様お使い感は否めないかもしれませんが、サブクエをやると登場人物の深堀りもしてくれるので今作はきちんと話が詰まっています。
でもエンディングは微妙でしょうか。プレイヤーのご想像にお任せします風なので賛否両論あります。
これも分岐か2周目やったら真エンディングに辿り着くとか、そういった要素があればより楽しめたかなと思います。2周目をプレイしてもアルテマウェポンが造れるだけなので、1周した時点で満足してしまいました。
アクションが苦手でも大丈夫
私はアクションが苦手です。デビルメイクライをプレイしたことがあるのですが、「スタイリッシュに戦う」が謳い文句でありそこがかっこいいのに、私のダンテは激ダサいです。格闘ゲームも下手です。そんなレベルです。
だけどアクションが苦手な人でもプレイできるように、きちんと「オート」なんとかのアクセサリが用意されているので苦戦はしません。しませんが戦闘はボタンを連打しておけばなんでもやってくれるので、いらんとこでいらんアビリティが発動しちゃいます。そして苦戦はしませんとか言いましたが、私は2回ほどゲームオーバーになりました。
でも爽快!グラフィックが綺麗だしエフェクトも豪華絢爛!豪華すぎて頻繁に視界が悪かったです。ロックオンしてても敵を見失うという有様でした。ガルーダの「エリアルブラスト」を発動しちゃうと、それこそもう敵も自分も何やってんだかわかりませんでした。それでもエフェクトがないと淡泊だし面白味がないので、何やってんのかわからなくても爽快感が勝りました。
召喚獣バトルも爽快です。迫力満点です。通常の戦闘とはまたちょっと違った戦闘を味わうことができる。
移動とファストトラベル
ファストトラベル機能はきちんとありましたが、ファストトラベル地点が目的地の近くとは限らなかったので結局移動が少し面倒でした。でもノクトより走るのが速めだしスタミナの概念はないので、移動速度に関しても前作よりは満足です。いちいちお金も取られませんしね。
チョコボにも乗れるようになります。呼べば割とどこでも来てくれるし、クライヴが走るよりももちろん速いです。ただ、狭い道でひっかかりまくるのと箱を開けられないのが不便でした。あとはクライヴもチョコボも常にダッシュ状態であってほしかったです。
ミニマップがない
没入感を邪魔しないために今作ではミニマップが廃止されています。個人的に非常に残念でした。
結局ミニマップがないことでマップを開きまくるので没入感など1ミリもない。という意見はネットでも結構見受けられました。
しかもミニマップがないことで自分が極度の方向音痴だということを思い知らされました。
戦闘していると戦闘終了時には戦闘を開始した場所から結構移動してしまってることがあるのですが、マップ事態開けない場所もあったりするのでどっちから来たのかわからなくなる。こっちだと思って進みだしたら真逆を行ってたりすることがしばしば、マップを開ける場所ですら道を間違ったりして散々でした。
暗い場所も多いので、自分がどこにいるのかわからなくなることもよくありました。なのでミニマップは付けていただきたい。
戦闘キャラクター
FF7リメイクなどは戦闘キャラクターを切り替えるなどができますが、FF16はクライヴ固定です。クライヴ1人で様々な能力を使うことはできますが、せっかくいる他のキャラクターも動かせたらよかったのになと思います。
キャラクターが魅力的
今作は久しぶりにたくさんのキャラクターにハマりました。ママ上は最後まで好きじゃなかったですけど。
キャラクターごとに背景も多少なり語られるので、可哀想になるキャラクターが多かった。顔がホラーな進撃の巨人味があったラスボスですらね。しかしこのラスボス…なんでこんなデザインになってしまったんでしょうか。エレン+リリス→目が深海魚で歯がない漆黒の口内→感情的な豪華な神様(?)。セガレがラスボスを見るたびにツボりまくってて楽しそうでした。
そんな訳で敵キャラクターも、しつこいしねちっこいしうざったいのに嫌いきれないキャラクターが多かったです。フーゴなんて可哀想を通り越して哀れですらありましたね。
召喚獣のデザインも最高にかっこいいです。FF10と張るくらいシヴァのデザインも好きで、これは選べない。
クライヴやシドももちろん好きだしトルガルも癒しですが、今作は特にディオンにハマりました。だからさ、誰かディオンを気にしてあげてよね。
そう、今作の「シド」はプレイアブルキャラになる雷のイケオジです。渋くクールでカッコイイ男気溢れる魅力的なキャラクターでした。
進化しまくるグラフィック
本当に素晴らしいです。ドット絵からの現在。今や毛穴すらもあるんですよ。
前作からFFに若干興味を示し出した我がセガレ(小学生)も私のプレイ画面をちょいちょい観ておりましたが、召喚獣とチョコボに大興奮していました。
格段に上がったグラフィックに、毎シリーズデザインが多少なり異なる召喚獣とチョコボ。今作もすごくかっこいいです。今作はチョコボも可愛い系ではなく、かっこいい系ですね。
おかげさまで声援と実況と感想などが止まらないセガレのクソデカボイスを聞かされ続けました。ちょっと黙っててほしかったです。
そして今作はシリーズ初のCERO Dということでちょっと気まずいシーンがあり、そして誰も彼もが血塗れです。これまでのシリーズでは見なかった描写ですので、更なるリアルさを感じました。でもあの岩に潰されてお亡くなりになられた、誰だっけ、下に潰されたはずなのに、岩に付いている血の量が尋常じゃなかったので嘘だぁってなりました。
セガレはYouTubeなどで色んな動画を勝手に観てしまうお年頃なので、血塗れの描写はすでに諦めています。でもムービーが入る度に別の描写が入ってこないかヒヤヒヤするのです。ロマンスなシーンは絶対一緒に観たくないです。
ほとんどは観てしまったのでだいぶアウトでしたが、すっぽんぽんで語り合うムービーはセガレが寝た後に流れたのでセーフとしておきます。
くれぐれもお気をつけください。
〆る
石塔などのやり込み要素もありますが、1周終えて満足してしまえるので石塔まで全部やり込むかはその人次第でしょうか。そんなこと言ったら他のシリーズのやり込み要素も全部人によりますね。
綺麗なグラフィックに爽快な戦闘、迷子にはなりますが総合的に楽しかったです。
1周で満足はしましたが、DLCが追加されたので遊びました。リヴァイアサンを拝めますが、鬼強くてちょっとめげました。よろしければ、こちらからどうぞ。