悪魔(特にシレーヌ)のデザインがとても好きだった漫画。
ざくっとあらすじ
【不動明(フドウ アキラ)は親友の飛鳥了(アスカ リョウ)から、デーモンの研究をしている了の父がデーモンとの合体により心まで支配されそうになったため自殺したこと、地球の先住人類であるデーモンが200年の時を経て眠りから目を覚まし人類から地球を奪い返そうとしていることを聞く。
そして了は父が恐ろしい遺産を遺したことを明に話し、一緒に遺産を受けてくれるよう依頼する。明は承諾し、了に連れられて来た遺産があるという地下室で”サバト”が行われていた。この日、明はデーモン「アモン」と合体、デビルマンとなる。】
連載時期
1972年~1973年、週刊少年マガジンにて連載。
個人的感想
古いからこその描写
私が初めてこの作品を読んだのは小学生くらいの時で、ラストの場面だけは今でもなんとなく覚えていました。が、全然違うのにサタンとシレーヌがごっちゃになっているくらいに全体的にほぼ覚えてない状態なので、読み直しました。
これを少年誌で連載していたんですから、すごいですよね。当時はジャンルが細かく分けられていなかったこともあるようですが、殺され方もエゲツないし上も下も丸出しです。
絵のタッチも古めで、カミソリだし美樹は口悪いし。一人称が「拙者」です。男勝りすぎます。
勢いで完成した傑作
永井先生はオチまでの構成を決めずに思いつきで描いていくそうです。
人間vs人間vs悪魔vs悪魔人間。誰が敵なのかわからなくなる疑心暗鬼がすごいです。それでいながらテンポが良いので一気に読めます。
思いつきでこれだけの傑作を描き上げたのです。
人間を守るために戦ってきた明への仕打ちが悲しすぎます。ラストも切ないし全体的に悲しくなる。
完全に鬱漫画です。
DEVILMAN crybaby
2018年1月5日、Netflixリミテッドシリーズとして配信。全10話。
監督:湯浅政明
現代版デビルマン
漫画と設定は現代寄りに変更されておりましたが、ストーリーは原作に寄っており重点は原作に忠実。
忠実故にそれはもう上も下も丸出しで、グロ描写も容赦ない。ですが、作画がポップなのでさほどキツくもないはず。
原作を知っていても知らなくても楽しめる作品です。
評価はそれぞれで、批判的な意見も見かけましたがもちろん好意的な意見も見られます。個人的には現代風なので馴染みやすいですし、だからといって原作とかけ離れたものではなくきちんと忠実に作られているのですごく好みでした。1話観始めたらもう最後まで止まりませんでした。
そうです、忠実なので鬱展開です。かの有名なトラウマシーンですらもね。
鬱になること間違いなし。
〆る
昔と現代を漫画と映像で2度楽しめる。
中だるみするでもなくラストまで一気に駆け抜ける作品です。