こんなのが地球に降り立ったら我が家は即全滅しそうな映画を観ました。
ざくっとあらすじ
Part1
【地球外から突如やってきた、眼が視えない代わりに聴覚が発達した異形の「何か」が人類のほとんどを滅亡させてしまった。
音に反応してやってくるその「何か」から逃れながら生き延びてきたアボット一家。
ある事件から険悪になっていく父と娘。そんな中、一家は「何か」と対峙することになる。】
Part2
【アボット一家は外の世界に救いを求めることにした。
音に反応してくる「何か」に気をつけながら…しかし、危険なのは「何か」だけではなかった。】
公開時期
2018年9月28日公開。Part1
2021年6月18日公開。Part2
・監督
ジョン・クラシンスキー
・キャスト
リー・アボット / ジョン・クラシンスキー
イヴリン・アボット / エミリー・ブラント
リーガン・アボット / ミリセント・シモンズ
マーカス・アボット / ノア/ジュープ
ボー・アボット / ケイド・ウッドワード
個人感想
ツッコミ要素はあるが高評価
確かにツッコミたくなる要素はたくさんあると思います!ですが、個人的には結構好きな映画でした。
批評家からの支持が高いそうで、ホラーである作中にも温かさがある点、家族の関係性のリアリティ、世界設定を劇中のセリフのない中で行動で観客に悟らせている点などが賞賛されている模様。
89日
急に89日経ったところから始まるのですが、観ながら自分も音を出さないようにしちゃう勢い。音を出したら殺されてしまいますからね。盲目の「何か」に。バイオハザードのリッカー味があります。リッカーも盲目でしたっけ。
そんなことはさておき、両親と3人の姉弟に焦点があてられた内容です。
長女のリーガンには聴覚障害があり、家族はみんな手話を使って会話をします。リーガンを演じたミリセント・シモンは、実際に耳が聴こえないため普段から手話を使うようです。撮影現場でスタッフに手話を教えるなどもしていたんだとか。
89日ということは3ヵ月くらい。こんなに小さい子までこんな長期間ずーっと黙っていられるものなんでしょうか。
お姉ちゃんとお兄ちゃんだってね、子どもですからちゃんと迂闊な行動をしてくれるんです。行っちゃうし倒すし。これで3ヵ月も…
大人もちゃんと迂闊なことをしていました。
ご懐妊だし。対策は考えてあったようだけど、それ本当に大丈夫?ってなる対策法。それ以前に出産する時絶対声出ますよね。私はクソほど叫び散らかしましたけど。
後半にさしかかるほど、黙ってなきゃいけない世界だからこそのハラハラ感が増してきます。それでいてなぜか階段のちょうどいいところに飛び出た釘。踏むに決まってるやつ。
父と娘
序盤の容赦ないトラブルが発端でパパとリーガンの間に溝ができます。それからずっとすれ違い、ぎこちない2人。
パパはリーガンにいくつもの補聴器を作っています。新しい補聴器ができたのでリーガンに渡そうとしますが、リーガンは意固地になっているので拒否します。
それからしばらくして、リーガンが新しい補聴器を装着。ちょっとハウリングとかして、これで音を拾うようになるんだと期待させておきながら斜め上の音を拾い出し、ちょっと予想外でした。
ずっとすれ違っていたパパとリーガンですが、パパは正面から愛を伝えます。ありきたりなシーンかもしれませんが、私の涙腺は崩壊です。
0日
Part2は「何か」が現れた日が描かれました。
パパは「何か」が音に反応していることにいつ気付いたんでしょうか。鬼早い気付きでしたけども。どこもかしこも悲鳴と物音で溢れかえっている中、いつどのようにして気付いたのか気になってしかたない。
神へ祈りを捧げまくっている年配の口をそっと塞いで、静かにするんだと…そんな短時間でいつ!
無音のコミュニケーション
家族は新たなる避難地を求めて歩いていくのですが、エメットに再会します。私がエメットが誰だか思い出せないまま話が進むわけです。
アボット家は手話での会話が容易でしたが、エメットは手話を知らない。コミュニケーションの難しさを感じます。
自由すぎる
Part1に出てきた酸素ボンベがそこで活かされるのです。大ピンチですけども。
みんな自由すぎるのです。なぜ大人しく待っていられないのでしょう。度胸がありすぎて関心します。
誰もかれもがピンチに陥りだした時に、エメットがリーガンに「ダイブ」と伝えます。唯一教えてもらった手話を使って。そこでやっとエメットが野球場にいた人だということを思い出しました。
〆る
早く投げろよとか付けろよとか撃てよとか、謎の間が空くあるあるもたくさんですが、緊張感たっぷりで面白かったです。
ホラーではありますが心霊的な怖さはなく、「何か」のデザインはクリーチャー寄りなので平気です。
2025年にPart3を公開するために準備中だとか。
ついに来年、予定通りにいけば公開かもしれません。公開される前にPart1とPart2を一気に観賞。