東京喰種(トーキョーグール)/人間と喰種の共存は可能なのか:ネタバレなし感想

漫画・アニメ

私史上推ししかいない作品。賛否両論ある漫画ですが、個人的にはとっても好きです。グロ描写が平気ならばおすすめの作品。

金木研(カネキ ケン)の憧れの女性、神代利世(カミシロ リゼ)とデートをすることになる。しかしカネキは喰種であるリゼに襲われ重傷を負う。そこに工事現場から落下した鉄骨にリゼは潰され、カネキは捕食を免れた

カネキは手術の際にリゼの臓器を移植されることになり、半喰種となってしまう

普段食べていたもの全てが食べられなくなってしまった人間を食べるのも嫌だ

カネキは苦悩の日々を送ることになる。】

・漫画
2011年41号〜2014年42号、週間ヤングジャンプにて連載「東京喰種」。全14巻。
2014年46号〜2018年31号、週間ヤングジャンプにて連載、新編「東京喰種 トーキョーグール : re」。全16巻。

・アニメ
2014年7月〜9月。1期 全12話
2015年1月〜3月。2期 全12話
2018年〜4月〜6月。3期 全12話
2018年10月〜12月。最終章 全12話

内容が完全に不完全燃焼です。全体的に背景が描かれることが少なく、説明が無さすぎるまま怒涛に終了しました。

なんでこれがこうなってそんなことになってしまうのか。完全なる置いてきぼりをくらいます。

ヒデ!?なぜ腹を負傷したはずなのにそこがちぎれているのか。「自分のしたこと」とは…言ってたっけ?

謎が深まるばかりです。

3期からは作画が変わり、変わりすぎててナニコレ整形しちゃったのかなくらいのレベルで、目の色すらも変わってしまった模様。

2期までの作画はよかったと思います。バトルシーンも躍動感があり観ていて楽しめました。しかし3期はバトルシーンすらも適当と言わざるを得ない。動きがかなり減ったように思います。ビタ止まりすぎて隙だらけでビックリです。

3期からの作画はガッカリでしたが、声優の演技力は素晴らしかったです。
月山の変態具合なんかはもう完璧です。紳士的な振る舞いと上質な容姿をお持ちになりながらも、ただの変態カネキマニアです。カナエも似たようなセリフがありましたが、月山には勝てませんでした。滑るようにフランス語が混ざってくる自然さなのです。そんな月山さんですが、決める時は決めるし、捨てる時は捨てる男です。

そんなわけでアニメはアニメで楽しむことはできました。

謎は解けた

アニメを観たのちに、完結してしばらく経ったこの作品を全巻買いました。アニメは原作に寄ってはいるけれど、オリジナルな展開にしてみちゃったりしたようです。そして重点だけは描いていて、細かいところは端折られているため説明が足りない。

原作を読んでやっとアニメで意味がわからなかった経緯も理解できたし、ヒデのちぎれてる謎も解けました。

人間と喰種

カネキだけではなく、様々なキャラクターの心情を描き、それぞれの葛藤や苦悩や怒りや哀しみ等々を語ってくれるので複雑な気持にさせられました。

涙腺への攻撃力が高いです。ヒナミとお母さん、亜門さんとドナート、篠原さんと什造など。

什造はとち狂ったキャラクターだったのですが、人らしい感情を剥き出した瞬間はとても感動的です。

喰種に家族を殺されたとか、人間に家族を殺されたとか、両サイドに色んな思いがあって単純に人間か喰種かで括ることもできず。
たくさんのキャラクターの感情が交錯しながら展開していくので色々と考えさせられます。

全員推せる

個人的に、漫画もゲームも映画もアニメも、どれも気に入らない場合も稀にあるかもしれませんが、1人はお気に入りができると思うんです。

個人的に東京喰種は誰を押せばいいのかわからないくらいお気に入りで溢れている作品です。

うわ西尾ウザってなってたのに、こんなにいい人になってしまうんですよ。大変です。

こんなにもほとんど全員を押せる作品があっただろうか!あったかもしれない!

おかげさまでほぼ全員が推しですが、群を抜いて月山さんです。かっこよすぎるふざけたキャラクターは最高です。

キャラクターが多い作品ですが、一気読みしたのでそこまで混乱しないで済みました。うっかり誰コレってなっても雰囲気で読み飛ばせばそのうちにうっすら思い出します。

似たような雰囲気の作品はたくさんありますが、いや、似てないかもしれませんが。どの作品もただ死んでくだけで何がしたいんだかわからないみたいなのが多く、いまいちハマることができませんでした。

この作品は共存を目指して奮闘する。変なグダグダがなくもないだろうけれど、きちんとキレイに締まったし推しだらけだし。読んでよかった。

巻末のおまけ4コマ漫画も楽しめました。いちおしは「かっこいい」(12巻)。俺たちは恥ずかしくない!!じわじわとツボりました。

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