はじめちゃんが一番!/今読んでも面白い。ただ恋愛するだけじゃないヘビィ級少女漫画本編とその語を描いた番外編:ネタバレなし感想

漫画

アイドルにハマったことはありませんが、バラエティ番組に出演して面白いアイドルは好きです。そんなわけで、アイドルと大恋愛しつつも「こどものおもちゃ」並みに衝撃的な少女漫画。

【しっかり者の岡野家の長女:はじめは、育ち盛りの5つ子の弟たちを抱えて家事に明け暮れる日々。

そんな中、弟たちがTVCMに出演したことをきっかけに芸能界プロダクションにスカウトされ『A.A.O(エイエイオー)』という名のアイドルグループとして芸能界デビューを果たす。】

作者:渡辺多恵子
1989年1月号~1995年7月号、別冊少女コミックにて連載。

単行本 全15巻。
文庫版 全10巻。

はじめちゃん

父母、長女に5つ子の弟たちという大家族。アイドルデビューを果たす弟たちが輝いてみえてきますが、主人公は”はじめちゃん”です。

弟たちが産まれてからは、ずっと家事や世話やで大変だったはじめちゃん。時に殴り、時に怒鳴りつけることもあるが弟たちとの絆は強固。そんなはじめちゃんに幸せになってもらいたくなる漫画。弟たちも姉想いのいい子たちで、あたたかいエピソードが多いです。

弟たちは全員アイドルデビューするほどの整った容姿でありながら、はじめちゃんはソバカスと剛毛がコンプレックスという地味目な女の子。でも顔は姉なだけあって弟たちとちゃんと似てるし可愛いです。コミックスの表紙のはじめちゃん、すごく可愛いですものね。作中では絶妙にダサく書き上げる作者さんの表現がすごいです。

キャラクター

芸能界入りした弟たちの先輩、WE(ウイ)の和田瑞希(ワダ ミズキ)と江藤亮(エトウ アキラ)。

この、瑞希。巷では人気が高めなようですが、何度読んでも私は好きになれません。融通の利かないワガママな俺様成分を含み、ぽっと出の女に惚れて挙句にはじめちゃんを都合よく利用する。私にはそのようにしか見えない。

亮は最初の方は不思議キャラクターでしたが、後半に進むにつれキャラが激変する重要人物。なかなか読めない瑞希信者です。

そしてもう1人の重要人物が、はじめちゃんの先輩である乃亜(ノア)。どのキャラクターよりも圧倒的に登場話数が少ないのに重要なポジションにいる、強烈なキャラクターです。

ストーリー構成

はじめちゃん視点でストーリーが展開されていきますが、5つ子たちそれぞれのストーリーも挟まれていて、興味を持てないキャラクターがいないので全部楽しく読める。結末はご想像にお任せします的な5人の恋愛模様なんかが描かれています。

私がこの作品を読んだのが小学高学年くらいの時なのですが、”ミスター反抗期”のたくみ君が好きでした。しかし5つ子物語、たくみのターンで私は実在する人物でもないのに勝手に失恋しました。

他、亮や瑞希、乃亜の話などもほどよく入ってきます。

乃亜はほぼ終盤に登場するのですが、ここからでしょうっていう時に怒涛の猛展開で完結してしまいます。怒涛すぎてもう1冊分くらいじっくり描いてほしかった感があります。

番外編:ほんの少しのその後…

「はじめちゃんが1番!」

「合格!」

で締めくくられた本編。番外編には初めてのデートのお話が掲載されています。
その後の話も少しくらい見たかったので、嬉しい限りです。

亮と瑞希の出会いや、その他いくつかの短編が盛り込まれています。そして最後の最後に1番楽しみにしていたデートの話。

…みじけぇ!

最終巻だけ詰め詰めなのが残念ですが、全体的に満足です。忘れた頃にまた読むループができあがります。

恋愛要素は王道っぽいような気もしますが、アイドルの裏側や重たい話など、思っていたよりもヘビー級少女漫画です。

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