LINEマンガで3巻まで無料公開されている時に読み、面白いので全巻レンタルしてきて一気読みです。
ざくっとあらすじ
【魔法少女大好きなオタクのメガネ男子、筒井光(ツツイ ヒカリ)はたった1人のオタク友達の猫耳男子、伊東(イトウ)と地味な高校生活を送る。
とあるきっかけで「男グセが悪く女ウケが悪い」と噂される五十嵐色葉(イガラシ イロハ)に告白される。
なんだかんだありながらも付き合い始める2人。
「私、半年後に転校するの」
そんなこんなで期限付き。
3次元の恋愛に戸惑いながらも筒井こと「つっつん」目線で展開される美女とオタクの純愛物語。】
連載時期
2011年9月号~2016年7月号、デザートにて連載。全12巻。
個人的感想
つっつん
2次元で満足していたためにリアルではまともに人付き合いをしてこなかったつっつんには恋愛が難しかった。そもそもそれ以前の問題である。
他人に言われて初めて事の重大さに気付き、乙女ゲームから女心を学ぼうとする。努力はするけど方向性が間違っているのです。
色葉と付き合い出したことで理不尽に殴られることが増えたつっつん。売られたケンカは負ける前提で、殴られる前にメガネを外すことを学ぶ。
いわれのない仕打ちを受けながらも平然とやり過ごす不屈のメンタルを持ち合わせている。なのに自己肯定感がビックリするほど低くコミュ障でヘタレという、強いのか弱いのか謎。
色葉
まさに「ヒロイン」。
てっきりつっつんはどこかのタイミングでイメチェンするんだと思っていました。髪切ったらイケメン、メガネとったらイケメンとかいうよくあるやつ。
しかし、最後までつっつんでした。ヨレヨレのTシャツ、ヨボヨボのボトムに便所サンダルみたいな履物。
つっつんの容姿身なりになんの文句もつけずに丸っと全てを受け入れる愛の深さを持ち合わせる素晴らしい彼女です。
そんな彼女がなんでつっつんとのお付き合いに期限を設けたのか、理由が明らかになったときは心臓が締め付けられる思いになりました。苦しい。
伊東
伊東、好きなんですよ。猫耳はどうかと思うけど、だいぶかっこよくイメチェンしちゃうんです。
彼にはぜひとも幸せになっていただきたく、かなりモヤつきました。
終盤あたりでその間なにがあってどうなったんですかってくらいの展開がありました。もうちょっと詳しく伊東ストーリーをぶち込んでほしかったんですが、所詮はサブキャラということなのか…。
ストーリー
設定はありがちかもしれませんが、展開が王道とは違ったりするので面白かったです。
登場時はゲスかった奴も、結局みんな好感を持てるキャラクターになります。なのでそれぞれのエピソードも読んでいて面白いし、気になります。
少女漫画らしく、みんな恋愛青春。
恋愛事情がもどかしかったりするので、メインの2人よりも気になったりしちゃう。
いいバランスとテンポで全員の話が語られていくのでストレスなく読めました。
〆る
あまり見ない男子が主人公のこの作品。
色葉と付き合いだし、色々な経験を経て「友達」と呼べる存在が増えることと筒井自身が成長していく物語でした。
鼻に付くキャラクターがいないのでストレスもない。
これは一気読みできてよかったです。
途中で終わろうものなら続きが気になって待ちきれないストーリーでした。